歯周病治療・歯周外科/内科Periodontosis medical treatment
歯周病は、歯を失う原因の第一位です。みなさんは、「歯槽膿漏(しそうのうろう)・歯周病」という病気をご存じでしょうか。
歯ぐきがやせたり、歯が動くようになってぐらぐらになり、最後は抜けてしまう病気ですが、実は「歯を支えるあごの骨が溶けてなくなる」病気なのです。
また、病状が進行するまで症状がないことも多く、病状があるときにはすでに手遅れということにもなりかねません。
歯周病は何種類かの細菌が関与した細菌感染症で、プラーク(歯垢)がたまることで進行を招きます。細菌が多くなるとバイオフィルムという集合体をつくり、バリアーとなり薬に効果がなくなります。いったん出来てしまったバイオフィルムは、自分自身の歯磨きでは除去出来ません。できたバイオフィルムの細菌が歯ぐきに炎症をおこし、骨が溶けます。一度溶けた骨は基本的に再生しませんので、どんどん病状が進行します。
こうして、細菌が増える ⇒ 炎症がおき、骨が溶ける ⇒歯が抜ける という悪循環に
なり、しだいに歯がなくなってゆくのです。
その他にも糖尿病、心臓病、動脈硬化、などの成人病が歯の健康を損ないやすく、歯周病とも密接な関係があるということをみなさんも知っておいて下さい。
程度の差はありますが、歯周病の傾向はほとんどの人にあるのです!
虫歯とは別物ですから、虫歯のまったくない人でも歯周病になることはあります。
自分は歯が丈夫だからなどと安心せず、常に自分の歯や歯ぐきの状態には気をつけるようにしたいものです。
歯周病は相当進行しないと、痛みや不快感などの自覚症状がありません。
ですから初期のうちにその兆候を見つけるには、歯磨きの時に自分で歯や歯ぐきを観察してみましょう。
歯肉が腫れる、歯肉から出血する、口臭が気になる、歯がグラグラするなどの症状があれば、歯周病にかかっているのかもしれません。
また、歯周病は歯を失うだけでなく、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも悪影響を与えています。
口腔衛生習慣の改善により日本人のむし歯は減少してきました。しかし、歯周病はあまり減少することなく、現在でも成人の約80%が歯周病にかかっており、30才以上の方の歯を失う原因の第1位になっています。
この原因として、日本人に歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また、歯周病を確実に治療出来る歯科医が残念ながら非常に少ないことなどが考えられます。
歯周治療、歯周外科治療について
当院での歯周治療の流れは、EBMに基づき、下記のようになります。初診時に基本的な検査を行い、診断を行います。 | |
ブラッシング指導や、歯石取りを行います。 超音波を用いた、できるだけ痛くない処置を心がけております。 |
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②の処置でどのくらい病状の改善が見られたか診査します。 | |
改善が見込めない場合、外科的に処置を行い、見えない部分の汚れの除去を行います。 | |
現在のお口の状態を維持するため、定期的なケアを行います。 詳しくは当院ドクター、スタッフにお尋ねください。 |